三宅素峰記念館 公式ホームページ MIYAKE SOHO MEMORIAL HALL





藍染展 藍好会 −藍のある暮らし−

館主かんしゅ 四宮 京子
令和6年3月  







没後23年 田中雅夫写真展 妻の木彫り作品と共に〜

館主かんしゅ 四宮 京子
令和5年10月  


―会期初日8日は地域の秋祭りに重なり、交通規制がありますのでご注意―

<プロフィール> 1922(大正11)〜2000(平成12)
本籍地は倉敷市連島町/昭和15年旅順師範学校卒/終戦後、大連から佐世保入港
昭和23年より倉敷市内の小学校教諭として勤務
昭和54〜57年倉敷市立茶屋町小学校長を務め退職


写真展の依頼主が、ご遺族揃って来館されたのが5月末だったと記憶しています。お父様が趣味で撮った写真を自宅暗室で現像なさったとか……写真技術は時代を遡ることになりますが、次々と持ち込まれるA4ファイルの山から、枚数を絞っていく作業に手間取って、猛暑の夏を乗り越えてしまい、季節は秋‼

後半になって、「そう言えば母の木彫りがあるんです!キルトもあるんです!」と気の遠くなるようなお話で、たちまち床面はそういう作品で占められ、足の踏み場もない状態でした。その晩、布袋から半月盆などを取り出しながら、妻 笑子(えみこ)さんの手仕事の完成度が高く、丁寧な仕上げには目を見張るものがありました。嫁がれた姉妹のためにそれぞれの切手盆に、それぞれの家紋を彫るなど、深い愛情に育まれたご家族であったに違いありません。
田中笑子 連島西之浦生まれ 1929(昭和4)〜2021(令和3)








館主かんしゅ 四宮 京子
令和5年6月  


6月初旬、協会創立50年を記念し、「詩歌と書の世界」をテーマに、特別企画「協会の礎を築いてきた先人の書展」が開催されました。昭和48年、初代会長金子鷗亭先生を中心に活躍中の書家によって、近代詩文書作家協会が設立され、平成15年に日本詩文書作家協会と改め、普及・発展に寄与して来られました。
三宅素峰は昭和49年に岡山県近代詩文書作家協会を創立、平成12年に岡山県近代詩文書道連盟と改称し、現在も活動が継続されています。

今年は50周年という協会節目の年にあたり、思いがけない出品依頼で心の準備もできておりませず失礼致しました。協会から何度かご連絡いただき、作品図録の編纂もご苦労が多かったこととお察し致します。最後にお礼のお手紙まで……関係者の皆様の行き届いたお心遣いに厚く御礼申し上げます。

金子鷗亭先生〉北海道松前町出身 1906(明治39)〜2001(平成13)
20代で上京、比田井天来に師事し中国・日本の古典を自ら深く探求した上で「新調和体論」から「詩文書」を切り開き、伝統的な書とともに現代的な詩文書や大字書、前衛書などが共に発展する書の文化を提唱されました。






三宅素峰作品展2023のご案内

館主かんしゅ 四宮 京子
令和5年1月  


会期を2月10日から始めるのは、その日が素峰の生誕103年だからです。死亡したその日から、戸籍上は死亡年月日の記入のみ必要でしたので、墓守てあることが私の役目と思ってきました。石垣りんさんの未収詩集が届いた瞬間に「あっ」と思った次第です。

風呂敷を持って 大正男 冬の旅(出井哲朗の句)
出井さんは、大正2年(1913)邑久町生まれ。年明けに出井さんの句集を注文し、古本屋さんから届けられた昭和54年発行「死と愛と旅」。題名の揮毫および序文が備前焼作家の藤原啓氏によるもので……なるほど!函・背表紙の装丁デザインが備前焼、しかも火襷!なのは、驚きでした。
岡山県現代俳句の書展の開催に伴い、岡山県俳句団体のご協賛を得まして貴重な句を素材とさせていただきました。永年に亘るご厚意に感謝申し上げます。それ以前には、昭和40年代の山頭火ブームに乗って、放哉と共に自由律俳句も書作しています。館内に解説文を添えますので、ご覧くださいますよう。

特別企画として、亡き母・重子の婚礼衣装を展示しています。昭和19年(1944)に結婚、1か月後に召集令状が届き、戦前・戦中・戦後と苦楽を共にして来た母でした。思い返せば、母のお手製の洋服を着せて貰い、月刊誌の会計にも四苦八苦だった母に心から感謝。






年末から新しい年へむけて

館主かんしゅ 四宮 京子
令和4年12月  


★三宅素峰(1920〜2004)倉敷市福江生まれ。書道の指導者として長く教職にあり、また岡山県近代詩文書作家協会の創始者として、そして晩年は岡山県現代俳句の書展が最期の活動拠点となりました。作品が数多く遺されたものの、個人で管理するのも難しく、部分的にデータ保存の意向でおります。
「大正男 冬の旅」と題して、三宅素峰作品展2023を令和5年2月初旬に予定しています。傾倒しておりました種田山頭火・尾崎放哉の自由律俳句などを素材に、素朴な書風を愉しんで頂けますよう準備に入っているところです。今後は、書道のみならず幅広い芸術分野での地域活動に協力してまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。個展のご依頼や素峰作品とのコラボ企画などのご提案がございましたら、お声がけ下さいますと嬉しく存じます。086-489-5666 三宅素峰記念館(携帯直通)

★️岡山県天神山文化プラザ/2022年度「天プラ・セレクション」100回記念
天プラ・セレクション作家として、三宅素峰の作品がWebサイト上に掲載されます。対象になりましたのは、平成21年度の遺作展です。掲載時期は年度末で、来春ということです。取り上げて下さり有難うございます。
<公開サイト> https://www.mining.bunren.jp/

★「石垣りん/生誕100年記念事業」として、静岡県南伊豆教育委員会より「石垣りん未刊詩集」をご恵贈賜り厚く御礼申し上げます。
コロナ禍で2年遅れの事業ということですが、上質な装丁で326篇が選定されています。石垣りんさんの生誕100年は亡き父三宅素峰の生誕100年と重なります。生まれ年も没年もその月までも違わない偶然で、近代詩文書作家の道を歩ませて頂きました。

★瀬戸大橋架橋にあたり、橋脚に定礎の年月日を記した書は三宅素峰によるものと、滋賀県大津市の方からお電話をいただきました。架橋工事に携わったご本人からです。櫃石島にあり、島民以外は車で入れないとのこと。どうやら児島駅からバスが発着しているらしいことまでは判明。ここで是非とも後日譚を加筆させてください!ご本人様がブログで紹介されたことで、プレートの写真撮影が実現されました。
立ち入り禁止区域ですが、写真で確認できました。人との繋がりは凄い??ですね。NPO法人「鷲羽山の景観を考える会」関係者の皆様方に心より感謝申し上げます。

★下電バス停JR上の町駅、時間調整をしているバスを時おりみかけます。石碑のバスを永い間走らせて下さり、本当にありがとうございます。







ご案内

館主かんしゅ 四宮 京子
令和4年2月12日  


赤木さんにお目にかかってから、間もなく1年になろうかと思います。
玄関のドアをガラス越しに初対面で、抱えた荷物をおもむろに開かれた中身が『日本画』だったのは印象的でした、月と椿が美しく・・・

それから何度も描かれた作品を持ち寄られ、深まる秋も、寒い冬も、バスや電車の時間を気にされながら自宅に向かわれました。バス停もJR駅も近くて幸い!

個展の開催にあたり、日程を詰めて早い段階でDMが仕上がり、改めましてプロフィールを拝見。岡山大学教育学部(特美)在学中に日展第一科(日本画)に入選とは!才能アリ!!ですね。その後、岡山中心に個展の開催を続けて来られましたが、この度、倉敷市を離れて長崎県壱岐市に拠点を移されるということです。自然美溢れる壱岐島での、更なるご活躍に期待を寄せたいと思います。

※FAXを送信される場合、まずは電話連絡願います。電話優先のため当方での受信設定が必要となりますので、お手数ですが何卒よろしくお願い致します。






ご 挨 拶

館主かんしゅ 四宮 京子
令和3年4月26日  

 時機を得て、昨年末に倉敷市児島に居を移しました。ふるさとに向かわせるエネルギーを今使うべきなのか、ずいぶん悩みましたが、温暖な気候環境で身体の負担を軽減したいという身勝手な判断でもあります。
 さてコロナ禍にありながら、小規模な素峰記念館を地域の皆さまに活用して頂きたく、企画を進めてきました。が、この数日間の感染者数増加対策としては、主催者側の砂野さんと協力してまいりますので、ご来館の皆さまもマスク着用・手指消毒などご協力の程よろしくお願いいたします。

<砂野みどりさんのご紹介>
 パステルとアクリル絵の具、ボールペンを使って、自由自在に軽いタッチで描くのが心地よい。あえてハードルを高くせず、誰もが手の届きそうな親近感。 倉敷市児島塩生にお住まいで、お仕事もこなし、お子達のママであり、その合間にパステル画を描くとは、なんてパワフル⁈ やさしい目線で作品をご覧くださり、癒されてくださいね。

***2018年、備前焼作家の谷吉孝之さんの個展に、当館をご利用頂きありがとうございました。***